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ソニー・オリンパスメディカルソリューションズ株式会社が設立された

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2013年4月16日付で「ソニー・オリンパスメディカルソリューションズ株式会社」が設立されました。 名前通り、ソニーとオリンパスの医療事業合弁会社です。

合弁会社が、「合併」や「業務提携」と異なる点は、特定の目的に特化していることであり、別の分野においては、引き続きライバル関係にある事業者同士が手を組むことがあります。

事業内容は、4K以上の解像度技術、3D機能等を有する新型外科用内視鏡及びその関連システムの開発・設計・製造・販売、手術室等向けの医療機器・映像機器の統合ソリューション事業などとしています。

新型内視鏡により、今まで以上に医師及び患者の負担を減らし、高度な手術が期待されます。 私自身も内視鏡手術を何度も受けている身であり、病弱な私にとっても朗報です。 ただ、新型内視鏡を開発しても、販売までは各国当局の認可が必要なため2~3年はかかるようです。

2012年12月21日にソニーのウェブサイトでは、「政府当局または監督官庁の必要な承認を得たうえで、平成25年4月1日までに新会社を設立できると見込んでいます」と掲載していたため、ほぼ予測通りの設立となりました。

発表後の株価は、米国のテロ事件やゴールド、為替市場の暴落に巻き込まれ、ソニーも大幅下落。 事業内容的には、ソニーよりもオリンパスの業績に大きく反映されるものと思われます。

すでに粉飾決算前の株価水準を奪還しており、PER119倍、PBR20倍を超えるまでに戻ってきています。 一方のソニーは、PER80倍、PBR0.85倍とまだまだ伸び代があります。 この新事業が成功したところで、それほどソニーに貢献するとは思えませんが、医療分野に進出することは、目先の業績よりも得るものがありそうです。